みなさんは猫の歯は磨いていますか?
私も猫の歯ブラシを買ってきて何度かトライしましたが、うちの猫はお口をいじられるのを嫌がって、長続きしませんでした。
そんなうちの猫のトムくんも、もうすぐ11歳。
奥歯に茶色っぽい歯石がこんもり付いていて、お水を飲むときに時々右の唇をひきつらせるのも気になります。
どうするのがいいのかネットで色々調べてみると、歯石は細菌の塊で、歯肉炎だけでなく、放っておくと細菌が血液中に入り込んで心臓・肝臓・腎臓などに影響がでることもあるのだとか。
歯石があるとないでは寿命が約2年相当違うという報告がある・・・なんて話を聞くと、できる年齢のうちに、動物病院で歯取りしたいと本気で思いはじめました。
全身麻酔が不安で、無麻酔での歯石除去も調べてみましたが、歯の表面だけしか磨けないのと、スケーラーの音に猫が怖がってトラウマになる子もいるらしく、全身麻酔でしっかり歯茎の奥まで取ったほうが良いのだそうです。
たしかに、寝ている間に終わった方が、猫ちゃんにとっても楽なのかもしれませんね。
10歳ではじめての歯石除去
まずは、私が行っている動物病院で聞いてみることにしました。
「歯を気にしていたり、歯茎が赤くなっていたら連れてきて」とのことで、とりあえず歯石除去の予約を入れて、当日の朝は朝食を抜いて連れて行くことに。
予約当日、動物病院の先生にトムの歯を診てもらうと、「それほどひどくはないので、抜歯はありません。よく噛んで食べる子みたいですね。唾液もサラッとしているから、歯石が付きにくいのかも。」と言われて、ちょっとだけ安心しました。
そのままトムをあずて、家で待機。
夕方、トムを迎えに行くと、いつものようにアニマルセラピストの猫ちゃんが迎えてくれました。
待合室で待っていると、診察室でトムらしき声が聞こえ、「もう誰も信じないって顔してる」と先生の声が^^;
その後、診察室に呼ばれると、あんなに家ではおとなしかったトムくんが、シャーっと唸って目が怒っています。
私が思っていた以上に、トムくんには大変な一日だった様子。
歯石除去の時に、右側をちょっと触っただけで血が出てきたそうなので、やっぱり炎症をおこしてたんですね。
「今日はご飯食べないかも。気管に入れたチューブのせいで声がかれてますけど、明日には元気ですよ」と先生に励まされ、まっすぐ家路につきました。
家に帰っても、麻酔の影響からか興奮しているのか、トムの目はちょっと曇った感じに。
家族全員にシャーシャーと当たり散らして、僕に構うなといった雰囲気で、ちょっとこわかったです。
完全に闇堕ちしてました。
ご飯も食べないから、もうそっとしておくことに。
それでも深夜には少しずつ心を開き始め、夜は私にくっついて寝ていました。
全身麻酔してても怖かったんでしょうね。
翌朝、病院の先生の言った通り、トムの目が普段通りで食欲も元通りになっていて、その時はじめてホッとできました。
10歳にもなると変化を嫌うみたいで、病院に行くだけでも結構大変ですね。
でも、長い目で見たとき、歯を一度リセットできたことは本当に良かったと思います。
ついでに、健康診断や食生活のアドバイスももらえて、今後の食事の参考にもなりました。
病院での歯石取りがこれで最後になるように、これからは本気で猫の歯磨きを頑張るつもりです。
自宅で簡単にできる猫の歯の磨き方
「毎日、歯を綿棒で擦るだけでも全然違いますよ。」と、先生にアドバイスいただいたので、翌日からさっそく綿棒で奥歯の磨き開始。
1週間くらい、右側の歯茎からうっすら血がにじんでましたが、今は出なくなりました。
綿棒なら使い捨てできて衛生的だし、特別なものではなく家にあるものなので、続けやすくておすすめです。
最初は難しく感じましたが、コツをつかんだらできるようになってきました。
私のやり方は、猫が横になってうつらうつらしている時を狙って、左手で顔を上に向けさせ、奥歯が見えるように唇をクイっと持ち上げて、綿棒で歯と歯茎の間をスーッと優しくなぞります。
猫は口を開けたがらないから、すべての歯を丁寧に磨くのはむずかしいので、歯石が溜まりやすい上の奥歯を短時間で磨くようにしています。
こんな風に毎日綿棒でかるく磨くだけですが、2ヶ月経った今でも目に見える歯石はなく、やるとやらないでは全然違うなと実感。
トム君ももうあんな辛い思いをしなくて済むと思えば、歯磨きを続けることができます。
猫のデンタルグッズも効果的
ちなみに、1歳になったばかりのメグは、いまだに目立った歯石はありません。
なぜかというと、うちのメグはすぐに噛みたがるカミ魔だから^^;
ヘチマでできた噛んで遊べるデンタルトイや、
猫ちゃん大好きなマタタビとシャカシャカフィルムが入った蹴りぐるみを与えてみたら、効果てきめん。
猫ちゃんの歯のケアは、できる範囲でいいからやってあげることが大事だなと思いました。