捨てられない思い出の物を詰め込んだ”思い出箱”を収納する蓋つきのボックスを、家族それぞれ持っています。
思い出の品を見ると「懐かしい」と声をだして見入ってしまいますよね。
今までは、片付けで出てきた古いものや捨てられないもの、記念のものや旅行のお土産などを、思い出の品として大切に仕舞っていました。
思い出の品を収納したボックスは滅多に開けないから、中に何が入っているのかも思い出せないほど。
とりあえず収納ボックスに余裕があるなら、入れちゃっていいなんて思っていたのですが、そうやって放り込んでいるうちにどんどん増えてしまい、本当に大事だったのかも分からなくなっていました。
あらためて見直すと、古いだけで今の自分には必要ないものだと思えるものが、ちらほら。
かといってすぐに手放せるものではないので、年に一回くらい中身を確認することにしています。
旅行で余ったコインやレストランのメニュー表も、記念に残していたらいつのまにか捨てられなくなって。
結婚式で使ったものは、その時の物を全部ひっくるめて箱に入れておけば思い出の証になるような気がして。
でもひとつ一つよく見たら、新婚旅行のガイドブックやパンフレットに挟まっていたショップ案内の広告紙なんて何の思い出もなく。
たくさんのレシートや領収書はなんの思い出なのかも、もうよく分からない。
なんでこんなの残してたのかなぁって、今になってみるとそう感じました^^
思い出の品を減らした理由
懐かしい思い出は癒しになるので、古いものはすべて残したくなります。
「たくさんあったらあっただけいい」とも言えるけど、たくさんあることは良いことばかりではありません。
たくさん思い出の品がありすぎて、そこにどっぷりひたってしまうと、今度はネガティブな感情も入り混じってきます。
「あの頃は良かった…」と思う気持ちになったり。
昔は心躍らせた物も、今となっては苦い思い出だったり。
過去の思い出補正がかかったような素敵な記憶と今とを比較してしみたり。
「あんなことあったなぁ」 なんて思い出しても、その時代から取り残されたような、少し寂しい複雑な気持ちになったりもします。
なぜそう感じるのか分からないけど、たぶん 「あの時」と「今」とは違うことを実感するからなんだろうな。
それなら、これからの自分や生活に役に立つものだけ残せばいい。
ただの形だけのものや複雑な気持ちになるものを手放してみると、本当に一生大切に思えるものってほんの少しでした。
思い出の品が多すぎることのデメリット
● 過去の記憶にひたりすぎてしまう。
● 過去のものがありすぎると、今の生活のためのスペースをつぶしてしまう。
思い出の品は、どんなものを残せばいいのか
では、思い出の品は、どんなものを残せばいいのか。
つらい時や迷った時に、「励ましてくれるもの」「助けてくれるもの」「本来の自分に戻れるようなもの」「これからの未来の自分の糧になるようなもの」。
そういったものを厳選して残せば、これからの自分にプラスに働いて、思い出の品を持つことの意味ができます。
私の場合、形で残さなくてもいいものが結構ありました。
○ 落ち込んでいる時に見たくなる大好きな古い映画。
○ 自分を取り戻したい時に読みたい本。
○ 昔を一気に思い出す音楽。
何年も開けることのない箱にしまい込んで、忘れてしまうのはもったいない。
手に取りやすい場所において、生活に寄り添うようにできたら、これからの自分の手助けをしてくれそうな気がします。
たとえば、テレビボードの引き出しにDVDやBDを収納して、いつでも観れるようにしたり。
何気ない日常の写真を部屋に飾ったり。
過去をどう今の自分に意味づけて、これからの人生に生かせることができるのかが大事なような気がします。
手放したもの
● 記念だけで、特に感情が湧かないもの。
● ネガティブな感情をもたらすもの。
後になって見返してみると、今の自分にとってたいした意味を持たなくなったものがあったり、懐かしさがより増してくるものもある。
ストイックに物を減らしていく必要はないけれど、年に一度でも思い出箱をのぞいてみることは、今の自分にとって大切にしたいものが分かる良い機会なのかもしれません。
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